CLANNAD AFTER STORY「(#2-15,39)夏の名残りに」

加速度的に面白くなってきました。
堀口悠紀子はすごいなぁ。作画がいい。すごくいい。
クラナド無印でオープニングの最初に走っている子がいて、ありゃ誰だ?って疑問に思っていましたが汐だったんですね。
クラナド」は「家族」という意味だとどこかで聞いたことがありますが、今回「家族」という言葉が何度も出てきましたね。良い感じで収束していきそうな感じがします。


いやー、Liaの「時を刻む歌」でそうなのかなぁ、とは思っていましたが、渚が死にそうです・・・
岡崎朋也のお父さんは出てきましたが、お母さんは出てきたことがありません。
そういう展開になっていくのでしょうか。


今回、予告で一ノ瀬ことみ能登麻美子がなにやら喋っていましたね。ことみのお父さんのモデルは最近ノーベル賞をとった南部陽一郎です。この方は超弦理論の礎を築きました(作中では弦→琴になってる)。


ここで、ふと、このCLANNADという作品は広義では「壮大なSF」なのではないかという考えに至りました。


実は最近、うちの研究室の准教授に面白い話を聞いたのです。
物理をやっている人間の究極の夢のひとつに、超弦理論を使って、宇宙の根源をなしている数、例えば電子や陽子の重さ、プランク定数などを導き出すことがあるそうです。ただ、その組み合わせは10の500乗個程度あって、この宇宙にある原子の数より多いらしい。そんな膨大な組み合わせを考えることは不可能なので、未だにこの宇宙の根源をなす数は説明されるに至っていません。


また話が変わりますが、「人間原理」という言葉があります。
SFでは良く聞く言葉ですが、普通の解釈では「生命が存在し得ないような宇宙は観測され得ず、よって存在しない。」というものです。ちなみに涼宮ハルヒの憂鬱では観測者が涼宮ハルヒという一個人であるということになっています。そこが新しいSF作品でした。



ここで超弦理論を逆から考えると、宇宙は実はひとつではなくて、10の500乗個あると考えられないでしょうか。
私達のいる宇宙はその中のひとつで、偶然にも様々な物理定数が人間を生み出すことができるような値をとっています。
人間がいない宇宙には誰もいないので、誰も宇宙があると観測できません。そこで無いのと同じです。


ただ、宇宙が10の500乗個あるとすれば、物理定数がこの宇宙とほんの少しだけ違っていて、この宇宙と同じように人間がいる宇宙が存在しても良いはずです。
ここからはファンタジーの話になりますが、クラナドでいえば岡崎朋也、渚がいる宇宙があっても良いのです。しかし、ちょっとだけ、その運命がちがっている宇宙があっても良いのです。
この説明のために、ことみのエピソードがCLANNAD無印であったのか!



てなことをなんとなく考えました。このようなことから私は「クラナドはSF作品」と呼んでもおかしくないのではないかと思ったわけです。


私自身もさっぱりよく分かっていませんが、この本を読めば少しはわかるのかな。。。。
すげー適当なことを言ってたらごめんなさい。



迷走する物理学

迷走する物理学


しかし、クラナドの原作は何年前の作品ですか?
ヒロインと主人公が結婚して、子供が出来るまでを描いた作品は僕は他に知りません。
すごく昔の作品なのに、ずいぶんと思い切った、大胆なものを作ったものです。
しかも、その構想の根幹に超弦理論もあるようで、なんかもう、すごい作品だったのですねぇ。
ゲームは全くやらなかったので、こんなすごい作品があるとは知りませんでした(知っていたとしても、この作品のすごさが当時の私に理解できたとは思えないけど)。
まぁ、ファンタジーもふんだんにあるので、中二病的なところが鼻につくときも多いですが、最近になってその伏線も回収されつつあるように感じます。
アニメ、最後までちゃんと見てみたいですね。