パンツじゃないもん!11月祭だもん! 行ってきました。

京都大学アニメーション同好会主催の「ストライクウィッチーズ大ヒット記念講演 〜パンツじゃないもん!11月祭だもん!〜」に参加してきました。



講演者はストライクウィッチーズ監督の高村和宏でした・・・と思ったら急遽、鈴木貴昭という方も来ていました。
僕はあまり知らない方だったのですが、ストパンストライクウィッチーズはパンツで有名なので略してストパンと呼ばれる)の軍事関係とか世界観設定とかをやった人だそうです。さらにGONZOのプロデューサーも来てました。お名前はすいません失念してしまいました。参加者は全員で300〜400人程度だったと思います。女性は5人ぐらい居ました。。。。


今回の講演でもっとも印象に残ったのは、もちろんコレしかありません。


「スクリーンにデカデカと映し出されたサーニャとエイラの乳首およびペリーヌの陰部」です。


要するに以下の画像のタオル無し湯気無し石鹸無し光無しバージョンを見たのですね(背景も無い)。
エイラの画像はあれは何話のものだったのか忘れてしまったので割愛。サーニャと同じような感じです。

ペリーヌの陰部はツルツルでなにもありませんでしたので。念のため。


同好会の方が「何か画を描いて下さい」と監督にお願いしたのですが、監督がそれより面白いものがあると、自らのUSBメモリを取り出し、パソコンにさし、フォトショップで開いたのがサーニャ、エイラ、ペリーヌの全裸ファイルでした。
ただの教室とはいえ、京大のスクリーンにでかでかと二次元キャラクターの全裸が投影されたのは史上初のことでしょう。会場がどよめき、異常な空気で満たされました。ビビリました。


しかも、その後も高村監督は乳首を拡大してその修正を即興で行ったりといろいろサービスしてくれました。
今考えてみると、あれは公然猥褻だったのではないかとも思います・・・
僕自身全裸画像がいきなり出てきてちょっと引きましたが、まぁ、女性もほとんどいなかったし、ストライクウィッチーズという作品がストパンって言われてるのはみんな知っているはずだし、アリなのだろうな。うん、きっとアリアリ。
そして、あれはアートであるので猥褻にはあたらないという考え方もできるでしょう。私の中では高村和宏は美少女を描くのがスゲーうまい人、というイメージでした。見せてもらったフォトショップファイルの画像もやっぱり線がとても美しくて、それはそれは見てよかったです。さすがプロです。すごくきれいでした。
そういえば、ストライクウィッチーズも全編作画が良かったですね。みんなとてもカワイく描いてありました。


今回の高村監督の講演で印象に残った話があります。
それは「カワイイ」ってなんだろう?ということについてです。
高村監督はカワイイを作り出すのは「総合力」だとおっしゃっていました。
ただ原画が良いだけでは「カワイイ」は作り出せない。もちろん動画だけでもない。シナリオでそのキャラクターを掘り下げ、演出でも見せる必要がある。ちょっとした仕草にこだわる芝居も重要。


そういったものが積み重なってキャラクターの「カワイイ」が作り出されているんだなぁと、今回、高村監督の哲学を垣間見たような気がしました。
「いいキャラクターがあるからいいおしりがあるんだ」これも監督の言葉です。たしかにこの作品はパンツパンツ言われていますが、キャラクターに魅力がなかったら誰もそんなこと言わないでしょう。キャラクターがかわいいからこそ「DVDでは湯気とれてるかも・・・」と期待して私達はアニメイトに走るわけです。
セキレイにでてくるおっぱいは嫌い」これも監督の言葉です。気が合うじゃないですか監督。上の言葉を草川啓造に聞かせてやりたい。


今回のお話で高村和宏という人の信念がちょこっとだけわかった気がしました。
乳首とかおしりへのこだわりについて、いい大人がまじめにディスカッションしているのは普通の人から見たら変だろうし、気持ち悪く写るかもしれません。しかし、私は今回の高村和宏の講演を聴いて職人魂というかそういう熱いものを感じることができました。それに自分なりのこだわりを持って仕事に臨んでいる人はカッコイイなぁと素直に思いましたよ。たとえそれが乳首とかおしりとかパンツとかスク水でもね。


さて、あとはしんどいので印象に残ったことを箇条書きで。
結構きわどいこともサービスして言ってくれていたのですが、それはカットで。


・同好会司会「監督は京大といえばどんなイメージをお持ちですか?」
 監督「ヤマカン(山本寛)かなぁ〜、ねぇ、なんでヤマカン呼ばなかったの?」
 同好会司会「ヤマカンさんはいつでも呼べるんで」


・監督「GONZOで監督やるってみんなに相談したら、みんなにあそこはやめとけって言われた」


・監督「GONZOは絨毯の床がいい。あれは寝れる。」


・監督「脚本の人が最初に逃げちゃって、僕も逃げたかった」


・監督「9話以降は主役の福圓美里さんの声帯の調子が悪くなってしまって、大変心配した」


・鈴木「谷口悟朗に『難しい話をするシーンでは女の裸を出しとけ』って言われてそれどおりにやってみた」


・監督・鈴木「坂本とミーナの乳首の色設定は無い」


・ペリーヌのすっぽんぽん画像は監督のUSBメモリの「石鹸はコレぐらいの大きさでお願いします」というフォルダの中にあった。


・「抱き枕」というフォルダもあった。(きっと出るね。)


・鈴木「ストライクウィッチーズのHPのサーバーは、私が知り合いに頼んで間借りさせてもらっているもの。企画立ち上げ当初は本当にお金が無かった。最近やっとお礼をわたすことが出来た」


・鈴木「戦艦赤城の3Dモデルは男たちの大和にも関わったスゲー人から貸してもらった。よく出来たものだったので自然と赤城の出番が増えた」


・監督「最初は、登場人物たちは普段スカートを履いている設定にしようと思っていた。しかし、戦闘の際にだけ脱ぐのは可愛くない。そこで、あれはパンツじゃないということにした」


・監督「この前スタジオカラーに行ったとき、庵野秀明に『おまえの描くパンツには魂がこもっている』と誉められた」


・監督「宮藤芳佳にラブレターを渡す少年には名前があるはずだったが、フラグがたちそうなので無名となった」


・鈴木「宮藤芳佳高村和宏


・鈴木「DVD販売数など数字はきちんと出すことが出来ている。二期もいける感じなので、あとは上の人になんとかお願いをするしかない。私はやりたい。」


最後に貴重なお話を聞かせていただいた高村和宏さん、鈴木貴昭さんに心より感謝します。
監督は、「僕の話なんておもしろかったのかなぁ」と不安そうでしたが、面白かったですよ。
また、このような貴重な機会を与えてくださいました京都大学アニメーション同好会の皆様にも深くお礼申し上げます。
大変有意義な時間を過ごさせていただきました。待機列の誘導などもスムーズでした。ただ、来年は音響がもうちょっと良いといいかな!?




P.S. 京大の中心でハレ晴レユカイを踊る
こんなの見つけました。時間がこのイベントとまるかぶりだったので見れませんでしたが、あの野ステから考えると結構大きなイベントだったはず。
京大もずいぶんダッシュになりましたね。