熱いねー

時をかける少女の話ばかりしてしまい、しかもなりふりかまわない大絶賛・・・もう、次の話題に行きましょう。

パプリカ予想

らりゅさんからメールいただいたので、今冬公開の今敏のアニメ映画パプリカについて予想を少々。
今考えれば、今敏作品に私が初めて出合ったのは「パーフェクト・ブルー」という作品でした。
当時アニメガパラダイスというラジオ番組をニッポン放送でやっていて、その中でパラレルストーリードラマをやっていて興味を持ったのがきっかけです。監督の名前などにはその当時全く興味がありませんでしたので、それに気付いたのはかなり後になってからのことになります。

この作品はR15指定で、その時私は奇しくも15歳でした。
結論から言うとものすごく衝撃を受けました。
衝撃をうけすぎてその日の晩飯が食えなくなったほどです。刺激がいろんな意味で強すぎましたね。
人の気分を良い意味で悪くするぐらいですから（？）､本当に素晴らしい演出能力だったといえるでしょう。めちゃめちゃすごかった。影響を受けました。グロいのがダメな方には絶対おすすめできませんけど。この人は明らかにオタクです。

その後、千年女優や東京ゴッドファーザーズなどの一般の方にも受け入れられる爽やかな快作を生み出し、認知度を上げてきたように思います。さらに今では海外での評価も非常に高い監督です。
この人の持ち味は「虚構と現実の混濁」。今までのどの作品にも共通しているのが、現実なのか虚構の世界なのか訳が分からなくなる点なのです。

そんな今敏が今回、筒井康隆原作のパプリカをアニメ映画化するわけですが、たぶん原作の特性上、これは最良のマッチングだと思われます・・・というか、日本でこの人しかパプリカは映像化することができないと思います。
製作はマッドハウスで、うまいかへたかは正直わかりませんが、絵はグネグネ動くでしょうね。

もうお気づきの方もいるかと思いますが､この作品は筒井康隆×マッドハウス×有名アニメ監督という組み合わせでできている、「時をかける少女」の双子の弟みたいなものです。

しかし、内容に関しては「パーフェクトブルー」に原点回帰するような、悪い表現で言えば「気分の悪くなる」ものであることが予想されます。一般の方にはあまり受け入れられないかもしれません。グロいのもＯＫな方にはめちゃめちゃ面白い作品となることはある程度保証されてはいますが。
声優も有名俳優を起用するのが流行りの昨今､林原めぐみと古谷徹という張り切りぶり。すさまじい勢いです。たぶん、ワル今敏の趣味爆発作品になるような気がしますね。この人は普通の方向けに作品を作ることもできますが、たぶんその本性はただのオタク。それを今回は原作の特性を武器にして思う存分発揮するのではないかと予想されます。

というわけで、パプリカに関しては時をかける少女と正反対の「おたくのおたくによるおたくのためのアニメ映画」という傾向が強いと考えられます。私は絶対楽しめますが、一般の方にはどうでしょうか・・・とりあえずデートでこの映画はなしだと思いますよたぶん。

こんな感じでいかがでしょうか？らりゅさん。