涼宮ハルヒの憂鬱 #10 涼宮ハルヒの憂鬱

まー、いつもどおりすごいもんだ。
先週も作画が崩れてるわけじゃないのに、今週は始まって10秒でその「マジ」加減がわかったもんな。


今回特筆すべきなのはその原画動画に加え、「日常と非日常」の色使いによる分け方。
夕焼けの校舎で「赤=現実」、その他のシーンでは「概ね青=非現実」という見事な配色分けがされていたから、話としても分かりやすくなっていたしメリハリがついていた。
動画による物の加速度もきちんと表現されていて、その辺の劇場版アニメよりもスピード感がある。長門茅原実里)に鉄パイプが突き刺さるシーンは日本でできる最高レベルのものだと感じた。音楽の使い方も秀逸。みくる(後藤邑子)とキョン杉田智和)の会話シーンでは音楽によって切り替えがスムーズに進んでいた。


難があるとすれば、やはり一人称では作品テンポが悪くなるという、往年の重要問題がここでも出て来てるということぐらいか(キョンのモノローグが終わるまではハルヒ動かないというような状況)。あれが若干、作品の流れを殺していたような気がするけどどうだろうか。まぁ、でもこれは一人称作品の宿命みたいなものだから仕方ないのかな。