コヨーテ ラグタイムショー #1 脱獄

うーむ、ここまでヤっちゃってるとは予想以上だな。


作画レベルは非常に高く、原画動画ともにきちんと描けていた。特にこのシーンが良かったというポイントはなかったが、1話まるごと高い水準で推移していたと言えるだろう。
シナリオとしては分かりやすくまとめられており、起承転結もしっかりとしていて好感触。まだ1話だというのにそれぞれのキャラクターもちゃんと伝わってきた。癖や好きなものを出しすのは、それぞれのキャラを引き出す点で非常に有効な手法である。期待ランキング2位だったのでその点では申し分ない出来だった。


しかし、今回の話を見ていてどうも気になった点がいくつかある。


まず、このアニメを見る人間は「これはアニメであって現実では人がこんなに死ぬことはありえない。あってはいけない」という大前提をきちんと理解していなければならない。
名探偵コナンと並んで子供に見せたくないアニメ。まぁ、土曜の6時からやってるわけじゃないからその点ではいいんだけど。


さらに、「12人の姉妹なんて悪趣味ですぅ」という台詞にはビックリ。
双恋はまったくしらないけど、このufotableが製作した「フタコイオルタナティブ」はかなり面白く見せてもらった。このコヨーテ ラグタイムショーを見て改めて分かったけど、ufotableは最初からこういうノリのものを作りたかったのだな。なるほど。
スターチャイルドレコードと縁を切りたいのかもしれないが、その鬱憤を台詞にいれてしまうのはどうかと思う。それならどうしてこの作品に12姉妹をだしてくるのか意味不明。いきなりセルフパロディーの境地に至ったのだろうか。ufotableにはスパっと新しいものを見せて欲しかったのだけれど。
そこに関連して気になるのが、この作品全体を見回しても「ココが新しい!」というポイントがまだ見つけられないことだ。なんだか話としてはカウボーイビバップっぽいし蟲はナウシカだし12姉妹は双恋だしキャラクターデザインもみんなどこかで見たようなものばかり。原作ナシのオリジナル話なのになんだか残念だ。自分のイメージとしてはufotableは常に新しいことに取り組んでいくところなので、この作品はそのイメージとは少し違っていて戸惑っている。


まーまだ1話なのでこんなことを書くオレもどうかしているわけだけど。
とりあえずこれからも期待だな。


ガイナックススターチャイルドのように、昔のものを執拗に引っ張り出してきてお金にしようとする企業には未来はない気がする・・・常に前を見ないとね♪