魔法少女リリカルなのはA’s  #2 戦いの嵐、ふたたびなの

前作を視聴していないので、ちょっと置いてきぼり感があるのだが、それでもなかなか面白い。
見るまでは典型的な「萌え」アニメかと思っていたのだが、どうやらスタッフは「萌え」を隠れ蓑にして「燃え」をやりたいみたいだね。
自分が壊れることも厭わない、意志をもった武器ってカッコイイよなぁ。魔法少女同士がガチンコバトルするってのもすごいかも。
そういう意味で、戦闘シーンが非常に凝っているしきちんとその描写に成功している。原画もまぁまぁだし、動画はかなりのレベルといっていいだろう。構図も迫力があり、SFをよく見てる人が作ってるみたいだな。CGも浮かない程度にうまく使ってるし、これはいいかも。


キャラクターがかわいいのはいいのだが、いわゆる「魔法少女モノ」なのにこの熱さはすごい。「萌え」と「燃え」が融合している・・・。
話の筋はまだよくわからんけど、来週は「萌え」メインっぽいのでそちらにも期待しよう。
声優はみなさん、言うことありません。


舞-乙HiME #1 ユメノ☆アリカ

これも前作視聴してないけど、全然関係ないみたいなんで、その意味では見やすかったかな。
全体としては全てにおいて平均点以上で面白かったんだけど、もー菊地美香がんばれ!ちょーがんばれ!やっぱり、まだ主役は無理だったんじゃないのかなぁ・・・確実にうまくはなってきてるんだけどさ。
そして、進藤尚美は京都出身なのに、なんであの京都弁は変に聞こえてしまうんだ?あれが普通なのか?俺の周り女の子の話す京都ことばが変なのか?謎だ・・・謎すぎる・・・
とりあえず岩男潤子の声が聴けたから、ま、いいか。


ガンパレード・オーケストラ #1 初陣

きっと日本で戦争が起こったら、訓練とかしてても俺たちこうなるんだろうなぁ〜と思えてしまう自衛隊クラスのみなさん(設定がまだよく分からん)。
舞台が青森ということで、雪国ならではの静けさとか寒さとか温かさとか、その辺をうまく描ければ面白い作品になるかもな。全体としては悪くないと思うんだけど、第一話じゃまだちょっとわかんないかなぁ。
豊口めぐみは好演していたし、若本規夫がペンギンとか校長とか何役かやってておもしろかった。
このメカCGは明らかに浮いてて嫌いだった。


ARIA THE ANIMATION #2 その 特別な日に…

お金無い匂いがプンプンのこの作品。さすがマッグガーデン
しかし、それをうまくフォローしているから監督佐藤順一はすごい。
かなりのコストパフォーマンスを誇る作品になる予感・・・脚本も素直で面白いし。


このアニメがすごいのは「引き絵」を思う存分に使っているということ。
作品中で重要な役割を果たすゴンドラ(要するに船)であるが、主人公達がそれに乗っているシーンでは背景をただただ横に流していくだけで、シーンが成立してしまう。構図さえしっかりしていれば画面として背景が動いているので視聴者を飽きさせることは無いし、そこでキャラクター同士に話でもさせれば、脚本にもどんどん深みがでてくるだろう。極端なことをいえば絵を2枚描いただけで何十秒も間を持たせることができるのだ。これは楽である!(最終回近くなると何故か宇宙にいくアニメがあるが、それも実は同じ理由だったりする・・・)


キャラクターをよくデフォルメしているのも「はっぴぃセブン」と同じでうまい省エネの仕方だ。滑らかに動かそうとせず、逆にパラパラマンガっぽい動きにすることでコミカルさを演出することが出来る。さらにそこでキャラクターの性格を掘り下げることができるだろう。


今期、最近の「ほんわか」ムードアニメの流れを汲んでいるのはこの作品だな。
まったりした雰囲気を楽しむのもいいが、スタッフがどういう工夫をして「安くてかつ面白い作品」を作ろうとしているのか、そこで浮いた分で何をやろうとしているのかを考えて視聴すると非常に乙かもしれないね。