ぺとぺとさん #8 サマーキャンプ

東京でのコンパニオンの仕事を終え、シンゴたちの準備するサマーキャンプに参加するぺと子達。
しかし、くぐるのせいでぺと子は加藤とぺとってしまい、更には車酔いで智恵も具合が悪くなってしまう。


うーんつまらなくは無いんだが、なんか間が悪く集中して見られない。
しかし、シンゴ、ぺと子、くぐるの三角関係(?)を匂わせる演出は、キャラクターの視線をカットで丁寧に追うことによって成功していたと思う。作画は良好。なぜか車がよく描けていた気がした。


かみちゅ! #8 時の河を越えて

ゆりえが沖縄近海に沈没している戦艦大和の魂を、生まれ故郷である広島県呉市に帰してあげる話。
作画はおかしくはないんだろうが、なんか独特。演出などは悪くなく、最後まで飽きずに見られた。


今回、戦艦大和という第二次世界大戦の悲劇の象徴をどうあつかうのか注目していたが、「戦争」というものを一切無視し、大和を一つの船として、一つのモノとして終始一貫して扱っていた。
30分という枠組みの中で「戦争」というテーマはあまりに大きく扱えないという、一種の逃げ判断だったのかもしれないが、それは妥当なものだったと僕は思う。しかし、見ている側はそれを意識しないはずも無く、いつものほんわかムードで視聴することは不可能だ。八島様の台詞で「大和の魂と同調するには、大和ののことを知るのが一番です。大きさとか、中の様子とか、どうして作られたのかとか」というものがあったのにも関わらず、「どうして作られたか」ということについてだけは一切触れられていなかった。


ではどうして、かみちゅ!の雰囲気にそぐわないテーマを扱った脚本を書くことになったのか?
以下はあくまで僕の推測。


このブログでも以前とりあげたが、かみちゅ!はおのみちフィルムコミッションとうまく連携して、尾道の風景や雰囲気などかなり忠実に再現しているようだ。それが作品の持ち味となって非常によい効果を作品に生み出している。
ところで広島にはもう一つ大きな呉地フィルムコミッションがある。距離的にも非常に近く、スタッフはそちらにも取材に行った可能性は十分にあるだろう。


そこで、製作スタッフとフィルムコミッションとの関係のなかで、今回の脚本が持ち上がった可能性はないだろうか?
折りしも、呉市は映画「男たちの大和」のロケが行われ、市は65億円を投じた大和ミュージアムもオープンさせた。呉市は間違いなくこのミュージアムにかけているはずだ。そこで、今回このような脚本の話が出来たのだとしたら・・・



あくまで僕の脳内で「可能性」として考えたことなので、どうってこともないですが、大和は「戦争」と切っても切れないだけに、もしこのような理由で無理やり話が出てきたのだとすれば、なんか嫌だなぁ。


<参考>
男たちの大和/YAMATO 公式HP
http://www.yamato-movie.jp/index.htm


制作費15億円以上の大作 呉海事博物館で先行撮影始まる (山陽日日新聞)
http://homepage2.nifty.com/ONO_MICHI/MENU/sannichi2005/20050217a.htm


男たちの大和/YAMATO 戦艦大和ロケセットの概要
http://www.city.onomichi.hiroshima.jp/yamato/yamato.html