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エレメンタルジェレイド #26 天空と未来の謳
最終回。
まぁ割と良いまとめ方をしていたし、今回の作画は僕が見た中では最もきちんとやっていたと思う。レンも可愛かったしね・・・。
しかし、まぁ全話通してみると途中のストーリーの矛盾点などがあって、全体としては可もなく不可もなし、といった感じになっちゃったなぁ。
このアニメがすごかったのは何といっても「背景」。これは最近のアニメではもう見られないくらいの「これオレでも描けるかも・・・」といった出来だった。全体的な作画も予算がなかったのか酷いことが多く、不細工なキャラクターを見ると心が荒んだよ。まぁレンだけは全編通して「なんとか可愛く描いてあげよう」という気持ちがあることは伝わってきたけど・・・
キャストとしては石田彰、高橋美佳子、うえだゆうじ、水樹奈々、鈴木菜穂子などなど実力のある人ばかりで物語に厚みを加えていたから良かったかな。音楽はsavage genius、梶浦由記でバッチリ。
このアニメが始まった当初は、オープニングが非常にかっこよく出来ていて(古き良きアニメオープニングって感じだった)非常に期待してたし、第1,2話は非常に面白かったように記憶している。だけど、それも回を追うごとに息切れしていってたなぁ。
話の展開としては「人種差別」といったテーマも含めて面白かったんだけど、それをきちんと説得力ある形で視聴者に伝えるまでには至っていなかったと思う。原作は面白そうだと思った程度。
僕が小学生だったら感動して見てたのかもしれないけど・・・うーん、やっぱりXEBECは全編面白い作品ってのは作れなくなっちゃったのかな・・・
奥さまは魔法少女 #13 あなたがそこにいる、ということ
こちらも最終回。思ったとおり話としては無難にスッキリ終わしていたと思う。
しかしこちらも釈然としないものがかなりある脚本だったなぁ。作画も下手な時とうまい時が混ぜん一体としていたし・・・うーん。第2話が一番面白かったかもな。
テーマとしてはこちらも「伝統」とか「世代交代」とか面白いものを取り上げていたと思うんだけど、そこに深みが全くなかったなぁ・・・ 萩フィルムコミッションもガッカリかも。
キャストは井上喜久子を中心に実力がある人が多かったと思う。天野由梨の声も久しぶりに聴けたし。
このアニメを見ていて分かったことは、シリアスなシーンに面白い衣装を着ている奴がいると、それだけで場面の説得力が全くなくなってしまうという点。
嬉子がいいこと言ってるハズの時でも、それが魔法少女の格好だと面白さがやはり勝ってしまった・・・実にイタかった。
雰囲気って大事だね、ってことを教えてくれたアニメだった。
錦織博ってあずまんが大王の監督だったからもっと面白くなると思ったんだけどな。
他に特筆すべき点としては、オープニングがメロキュアで岡崎律子の声も入っている歌だったってこと。CD聴いてみるといい曲だったと思う。「岡崎さんが亡くなる前から準備していたのか。かなり準備期間が長いからきっと良作になるに違いない!」と僕は当初予想していたのだが、見事に外れてしまったようだ・・・メロキュアの最後の主題歌提供がこの作品になってしまうとはなぁ・・・岡崎さん・・・
エンディングの映像はきれいですごく好きだった。