まほらば

liontamarin2005-06-29

まず言いたい!!


この作品に関わった全ての人に
ありがとう!!!


放送時間が遅くて大変でしたけど、毎回見てきて本当に良かったです。
もちろん昨日の最終回1時間スペシャルもいい仕事してました・・・もう大満足ですよ!!
オープニングの「今日のまほらばは1時間スペシャルなんですって〜。みなさんも、ほんわかまったり楽しんでくださいね」というシーンで既にイイ。こんなどうでもいいカットなのにありえない動きの良さでした・・・ふわふわだよ。


ほんわかムードのぬるい雰囲気が漂っているこの作品ですが、それぞれのキャラクターが持つ譲れない感情にはきちんと向き合っていたのが印象的でした。


底辺に流れる暗さ。


これを表現するために、きれいごとで片付けることなく、それぞれのキャラクターがどんなことを考えて、どんな理由で行動を起こすのかがきちんと描写されていました。だから、僕もばっちり感情移入することができたのだと思います。


最終回、多重人格のヒロインとの折り合いをどうつけていくのかという、重要な問題がありましたが、全ての人格を受け入れるというこのアニメにふさわしい、納得できる結論。その結論に主人公が至るまでに鳴滝荘の他の住人とのぶつかり合う姿があったからこそ、視聴者にも説得力があるものとして受け入れられると思います。


また、制作進行上最後まできちんとやりとげることができたのは、劇中に登場する「絵本」の存在が大きかったのではないでしょうか。主人公が絵本を書いたり読んだりするシーンになると、紙芝居的な演出になり、昨日の1時間スペシャルでもそういうシーンが大分ありました。普通に原画動画を描くよりも楽なはずで、うまく手抜きしていたと思います。しかし、これも手抜きとは思えないうまい演出で、絵紙芝居ならではのおもしろい効果を生み出し、見ていても全く飽きることはありませんでした。頭いいよ。うまいよホント。


そして、それぞれのシーンでのキャラクターの心情を表す演出がよかった。
視線の方向だったり、まばたきだったり、姿勢だったり、細かいところまできちんと丁寧に描き込まれていました。
米倉千尋もきっと喜んでいるでしょう。
いいエンディングでした。最後が1時間スペシャルでよかった!!フルでEDテーマの「僕のスピードで」が流れてました。
スタッフみんな、この作品が好きだったんだろうなぁと感じさせるデキ。愛です。先輩、愛ですよ。最後の最後にもニヤリとしちゃう今までとの違いもあって、もう、ホント細かいところまでこだわって作ってありました・・・
原作者の小島あきらもきっと喜んでるぞ!!新井里美もラッキーだったねぇホントよかったねぇ〜


丁寧にそして頭を使って仕事するって本当に大事なんだなぁと、改めて気づかされました。
特に木村真一郎、山田清智、藤井昌宏、クレヨン職人のみなさん、オラあんたらのこと忘れないよ。ありがとうございました。