nice boat.

[アニメ]魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語
遅ればせながら見てきた。
結論から言うと、これは面白かった。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qの50倍面白かった。
TV版の魔法少女まどか☆マギカを見た人で、極度なキャラ萌えの人以外なら、絶対見たほうが良い。


以下、ネタバレ




まどか☆マギカは色々な人が脚本を書いて、プリキュアみたいにシリーズを重ねていければいいんじゃないか、なんてことを虚淵玄が言っていたため、こりゃもうダメだ。それってもう、この人、脚本書く気ありませんよって言ってるのと同じだよね。そうだよなぁ、TV版あんなに綺麗に終わったもんなぁ・・・と見る前は思ってました。


テレビ版で超売れた!よっしゃ映画でもう一儲けだ!おい、虚淵玄、なんとかもう一度書けやコラ!人気取りのために新キャラだせやオラ!って映画なんだろうなぁ・・・と正直、全く期待していない状態で視聴しました。


それが箱を開けてみると、キャラ萌えファンサービス満載で、かつそれがシナリオに自然にハマる構造となっており、さらに最後はとんでもなくダークに終わって誰かと話したくてたまらなくなるという、豪華フルコースの作品でした。
難解なストーリーにもかかわらず、話に破綻が見られず秀逸です。納得なのです。
なんと、新キャラも出てくる必然性がちゃんとあるのです。納得なのです。真希波・マリ・イラストリアスみたいに要らない娘じゃないわけですよ!
いやー、びっくりデス。作品全体の雰囲気も、押井守うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーにもちょっと似ていて、ミステリアスな感じで個人的にはすごく好きでした。劇団イヌカレーも頑張ってましたよ。劇団イヌカレーが頑張らなければいけない必然性もあるのです。納得なのです。原画、動画も言わずもがな頑張ってました。


特筆すべきなのは、終わり方がまた予想を裏切る形となっており、大変嫌な気分になったことです。
アニメを見て、こんな気分になったのは久しぶりだなぁ。
前はいつだったっけ???
そうだ、エヴァンゲリオンの旧劇場版を見終わった時だ。


アニメを見て、またこんな嫌な気分になれるなんて、本当に幸せです。
そう、エヴァンゲリオンの旧劇場版くらい、心揺さぶられるモノが見られたということなのですから。
いやー、生きる希望が湧いてきたわ。


エヴァンゲリオン旧劇場版の時のように、なんであんなラストになったのか、
まだ消化できてません。また1,2回見てもいいなぁ。
でも、エヴァンゲリオン旧劇場版の時のように、結局わかんなくてもいいや。
それだけの勢いが最後あったし。


途中まで理屈を通して、最後、理屈では良く分からなくなっちゃう、
そんな勢いがあるアニメ、久々に見たなぁ。
いやー、生きる希望が湧いてきたわ。


この作品に携わった全ての方に心から感謝します。